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インフルエンザ

印刷用ページを表示する更新日:2018年2月5日更新

インフルエンザと「かぜ」のちがい

普通のかぜとインフルエンザを混同していませんか。普通のかぜの症状は、のどの痛み、鼻汁くしゃみや咳などが中心です。
一方、インフルエンザの場合は38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強く、あわせて普通のかぜと同様の、のどの痛み、鼻汁などの症状もみられます。
また、高齢者や、呼吸器や心臓などに慢性病気を持つ人は重症化することが多いので、十分注意する必要があります。最悪の場合は死に至ることもあります。近年、小児がインフルエンザにかかると、まれに急性脳炎を起こして死亡するといった問題も指摘されています。

  インフルエンザ かぜ
発症 急激 ゆっくり起こる
初期症状 悪寒、頭痛 くしゃみ、鼻水、のどの乾燥感
主な症状 発熱、全身痛 鼻水、鼻づまり
悪寒 強い 軽い
発熱 高い(38~40℃) 発熱しないもしくは微熱(37℃台)
せき・鼻水 ない(少し) 最初からある
倦怠感 強い 軽い
合併症 肺炎・気管支炎 肺炎などがまれに起こる

日常生活でできる予防方法

  1. 栄養と休養を十分に取る
    常日ごろからバランスよく栄養をとり、睡眠を十分にとることが大切です。
  2. 人混みを避ける
    インフルエンザにかかった人のせき、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します(飛沫感染)。特に高齢者や慢性疾患を持っている人や、疲れていたり、睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。
  3. 適度な温度、湿度を保つ
    ウイルスは低温、低湿を好み、乾燥しているとウイルスが長時間空気中を漂っています。室内では加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。
  4. 帰宅時のうがい、手洗いの励行
    帰宅時のうがい、手洗いは、かぜの予防と併せてお勧めします。
  5. マスクを着用する
    インフルエンザにかかって、せきなどの症状のある方は特に、周りの方へうつさないためにマスクの着用が勧められます。

インフルエンザワクチン接種について

効果について

ワクチン接種を行うことで、インフルエンザによる重い合併症や死亡を予防し、健康被害を低く抑えることが期待できます。このワクチン効果は、年齢、本人の体調、そのシーズンの流行株とワクチンに含まれている株の合致状況によっても変わりますが、ワクチン接種を受けないでインフルエンザにかかった65歳以上の健常な高齢者について、約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告されています。

接種時期について

 インフルエンザに対するワクチンは、個人差はありますが、その効果が現れるまでに通常約2週間程度かかり、およそ5ヵ月間その効果が持続するとされています。多少の地域差はありますが、インフルエンザの流行は12月下旬から3月中旬が中心になりますので、12月上旬までには接種を済まされることをお勧めします。
 ワクチン接種による免疫の防御に有効なレベルの持続期間はおよそ5ヵ月となっていますので、毎年流行シーズンの前に接種することをお勧めします。

接種対象について

定期接種の対象

・65歳以上の高齢者
・60歳以上65歳未満であって、心臓、腎臓または呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活活動が極度に制限される程度の障がいを有するもの

予防接種を受けてはいけない者

  1. 熱が37.5℃以上ある方
  2. 重い急性疾患にかかっている方
  3. 当該疾病にかかるワクチン成分によって、激しいアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こした方
  4. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
  5. 予防接種で接種後2日以内に全身性発疹等のアレルギーを疑う症状を呈したことがある方
  6. 過去に免疫不全の診断されている方
  7. その他、いつも診てもらっている医師にワクチンは受けないほうが良いと言われた方
  8. インフルエンザワクチン接種の適応に関しては、年齢の下限はありませんが、通常生後6ヵ月未満の乳児にはワクチン接種をしません。